映画 「わたしは、ダニエル・ブレイク」 レビュー

Entertainment

最近は映画館に行くのを控えているので、アマゾンプライムビデオで、土日に海外ドラマを観たり映画を観て「おうち時間」を楽しんでいます。

「わたしは、ダニエル・ブレイク」を観てみました。

製作年 2016年

製作国 イギリス/フランス/ベルギー

監督  ケン・ローチ

受賞


『わたしは、ダニエル・ブレイク』

I, Daniel Blake
2016 サン・セバスティアン国際映画祭 観客賞
2016 ロカルノ国際映画祭 観客賞
2016 カンヌ国際映画祭 エキュメニカル審査員賞 特別表彰
2016 カンヌ国際映画祭 パルム・ドッグ人道賞
2016 カンヌ国際映画祭 パルムドール

感想

2016年、イギリスの社会を描いた作品です。貧困ではあるが人間としての大切なものを忘れない・・涙が止まらなかったです。また、今まさに日本もこの映画と同じような状況にあるのではないかと思います。

個人的に、映画最初のころのダニエルやケティが社会支援の申請をするシーンは「これはコロナ渦での私ではないか!」と。

2020年5月頃のコロナによる給付金や助成金申請は、PCに詳しくない場合非常に難しかったはず。毎日PCで仕事をしている私にも、申請は慣れていないことだったし、分厚い手引きを読みながらの作業で大変でした。個人での申請はなく、会社として申請でしたが会社の存続そして自分や社員の生活がかかっていると思うと「エラー」が出た時の焦り・苛立ちは今までにない感情でした。そして、ヘルプデスクに電話しても1日中繋がらない。ツイッターで検索しながらの操作でなんとか申請していました。ツイッターでみんな最新情報を入れて・・人とのつながりを感じた瞬間でもあります。

たまにヘルプデスクに繋がると、対応はよかったですが出てくる言葉は「それ以上はわかりかねます」など。こちらがどんなに「答え」を求めてもマニュアル通り。でも、窓口の方も想像以上に大変なことは電話を通しても分かりました。

印象的な台詞、場面

映画の中の 「It’s not your fault. Nothing to be shamed ~ あなたが悪いのではない。恥じることなんてなにもない。」この言葉と、最後のダニエルの手紙の中の「人間の当たり前の権利」についての言葉がとても印象的でした。

また、生活のために仕事を選べなかったケティの行動に女性として改めて考えさせられました。一度は止めたダニエルですが、やるせない気持ちになるダニエルに自分の気持ちが重なって観ているのが辛いシーンでした。

おすすめの映画

「人間として大切なもの」、弱者に対する社会のありかた、社会のシステム、AI化する世の中のメリットデメリットなど様々なことを考えました。

ぜひ観てほしい、おすすめの映画です。

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