日本の女性管理職 期待されている3つのこと

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今般のコロナ対策に関して、各国の女性リーダーの決断力とスピード対応には驚きました。法律などの違いがあるので、日本と各国との対策の比較は難しいと思いますが、台湾・ニュージーランド・ドイツといった国の女性リーダーがコロナ封じ込めに成功したことは事実です。

近年、日本でも女性が活躍できる環境の整備や取組みが進んできました。育児に対する理解協力、保育園問題とまだまだ課題はあると思いますが、日本の企業の女性管理職が期待されている役割とはどういったものか、経験から書いていきたいと思います。

怖くない  -前提として管理職になることは怖いことではない-

日本では、管理職になりたくない、という女性が80%以上いるといわれています。ちなみに、管理職への話をもらっても引き受けたくないと思うのは謙遜でも遠慮でもないと思っています。「(え?まさか、私にリーダシップを求めているの?)無理です!」と真っ先に思うのは自然のこと、今までの社会がそういったリーダー像を描いてきたのですから。または「(私、子供がいます。)責任持てません!」「(出来なかったらどうするの?)今のポジションで十分です。(仕事失うほうが怖いよ)」と生活とのバランスを気にすることも当然です。家事と仕事の両立だけでも大変、上手くいかなくて責任取って辞職したら、求職活動しなくちゃいけない、そうであるならば今のままがいいって思います。

 でも、そんなに怖いことではないです。もし、上記のような断りを真っ先に考えるような女性なら、そのような人に会社が何か大きな変化を求めて過大な期待をしているわけではないのです。”何事にも果敢に挑むタイプ”を無理に演じてもらう気もないでしょう。それまでの仕事をみて、自分らしさを保ったまま、「自分らしく」チームをまとめてほしいと思っているはずです。引き受けるか引き受けないか、最後に決めるのは自分自身です。家族がいれば、自分自身だけの問題ではないかもしれません。ただ、会社が本気で管理職になってほしいと考えているならば条件交渉にも当然応じて無理のない勤務体制を検討します。そういう意味で、最後は自分自身だと思うのです。なので、断る理由が単なる思い込みなら、可能性を自分で摘み取ってしまうことです。

期待されていること

きめ細かい対応

チームのメンバーに対してきめの細かい対応をすることによって、チームがひとつとなり結果的に団結力を持ちます。きめが細かいというのは、チームメンバーの状況把握する、仕事の進捗状況をチームで情報共有する、必要に応じてメンバーの精神的フォローをする等々、コミュニケーション能力とも言える女性が得意としている分野です。細かいケアの継続により、チームからの信頼を得ることができチームが結束できるということです。最終的には、新しいプロジェクトなど一人では到底達成できない大きな仕事をチームとして達成を成し遂げる、チームの調和をベースにチームが同じ目標をもつことができます。

そして、この能力は部署内に限らず他部署との関係においても重要で、円滑に連携して業務を遂行するときに話がまとまりやすかったりします。

柔軟な考え

経験上、これは非常に大きな意味があります。女性はあらゆるライフイベントに合わせて柔軟に対応します。対応せざるを得ません。自分がその環境に合わせるしかないという場面が多いのです。さらに言えば、限られた選択肢の中で、最大限有効な活動をしようと考えられる癖がついています。

例えば、子供が急に熱を出した、再就職したばかりなのにくじ引きで学校の役員になってしまった、家電が壊れた、、挙げたらきりがありません。そんな時、反射的に最善の方法を考えています。自分で何役も務めなければならないので、時短で効率よく物事を進めていきます。

経済が動いている以上、会社も動きます。時代は移ります、人間にもシステムにも不調があるし何ごともない日などほとんどないです。問題にぶつかったら前をみて進むしかありません。意外なことに、このような場面で柔軟に対応でき冷静に前を向く女性が多いのです。

フェアな意見

はっきり言いますと、会社で働く多くの女性は何事にも忖度しません。コミュニケーション能力とチーム把握力で「反対」意見も理由を添えて提言することができますし、代替案も出します。

また、チームメンバーへの評価も公平であることが最も大切です。

今後テレワークが味方に

今までであれば、そうはいってもやっぱり管理職にならなくても困らないし、残業が増えて家族との時間がなくなるなんて本末転倒だという思いがあれば、「お断り」していたと思います。でも、これからはテレワークで仕事ができるようになる可能性が非常に高いです。家庭のことをしながら仕事をこなす、「自宅で勤務」が現実に行われているわけですから、時間の拘束はなくなりつつあります。さらに浸透すると、仕事する場所はどこでもいいわけですから、子育てがしやすい広々とした場所へ移っても、子供の学校に近い場所へ引っ越ししても、問題がないでしょう。要は住む場所の拘束もなくなってくる可能性が高い。だいぶ自由な働き方になるのではないでしょうか。管理職に挑戦するハードルはかなり低くなるのではないかと思っております。

まとめ

会社から管理職を打診されている、転職で幹部候補に応募したい等様々なケースで悩んでいる方がいらっしゃると思います。経験を活かして管理職に進み、教える側・管理する側に回ることは決して怖いことではありません。世の中は自由に働くことが出来る環境になりつつあります。キャリアアップのチャンスを今までとは違う視点で考えられるようになったことは、素晴らしいことだと思います。

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